親と普通に会話していただけなのに、いつの間にか言い合いになっていたりすることがありませんか?
例えば朝、私が「今日は、・・・に10時に出かけるから準備してね。」と親に話しておきます。
10時ごろ、私が「そろそろ、出かけるから用意してね。」と言うと親から「そんな話は聞いてない!」と怒られてしまいます。
私は「朝、ちゃんと話したよ」と言い返します。次にくる親からの返事は「そんな話は知らない。勝手に話をすすめるな!」
お決まりのセリフです。
ここから「言った。」「聞いてない。」・・・堂々巡りが始まります。
最終的には出かけるのですが、ここに至るまでものすごく疲れます。
さらに、探し物に明け暮れていませんか?
私は、ここ最近、本当にそういう経験が増えました。
私の気持ちもげんなりするし、親もなんだか・・・疲れがたまっているようです。
『無意味な言い争いはしたくない!』
『何度も探し物をして疲れたくない!』
これが私の本音なんですよね。
何とか打開策はないものか・・・と探していたところ・・・
認知症の知識を得ることが出来る【認知症介助士】という
資格があることを知りました。
認知症の正しい知識を得ることができれば、私自身の対応能力があがると思うんですよね。
この資格に一縷の望みをかけてみたいと思いました。
【認知症介助士とは?】
2014年に誕生。日本ケアフィット共育機構が、認知症介助士資格を認定し取得できる民間資格。
認知症に関わる実務経験なしで、受験可能。
素人でも取れる資格なんです。
高齢者の4人に1人が認知症、または予備軍になってしまう現代社会。
加齢や病気、障害などで低下してしまうQOL・・・クオリティ・オブ・ライフ(生活の質)の向上のために必要な支援を行う資格です。
【認知症】は加齢によって誰にでも起きる脳の病気なので、今後、日本では高齢者人口の急増とともに増えると予測されています。
つまり、この資格は、今すぐ役立ち、将来的にも有望ということです。
【介護】と【介助】の違い
よく聞く介護士さんの仕事とどこが違うかというと
『介護』は、入浴・食事・排泄など生きていくために必要な日常生活の支援が中心ですが・・・。
『介助』は、日常生活の支援は基本的に不要な方々(認知症が軽度、予備軍の方々)のサポートで、生活の中で物事の達成感を味わったり、コミュニケーションの輪を広げたり、社会との関わりを持つためにQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上を目指して支援することが主な仕事になります。
【認知症介助士の検定試験の概要】
受験資格 特になし。
試験問題 30問
試験時間 40分
合格基準点 1問1点の30点満点中、21点以上合格
(合格率は9割以上)
合格者特典 後日、認定証が届きます。
(合格から2週間程度かかります。)
別途加算¥2200でプラスチック製のカードタイプの認定証を発行してもらえます。
(持ち歩きができるので、便利かもしれませんね。)
【独学で取るべきか・・・通信講座で取るべきか】
資格取得には、切っても切れない問題ですが・・・。
できるだけ自力で頑張ってみようかなと思ったりもするんですけどね。
悩むところです。
【独学で勉強】
認知症介助士の資格をとるには検定試験に合格する必要があります。
30点満点中21点以上で合格なのですが、試験と聞くとドキドキしちゃいます。
実際に私は、独学で勉強することも考えました。
独学で勉強する場合、独自でテキストを購入。
自分で日本ケアフィット共育機構に検定試験を申し込み、受験するということになります。
【認知症介助士テキストの特色】
● 認知症の症状に関する正しい理解。
● 具体的なコミュニケーション方法。
● サービス現場における具体的な事例と的確なアドバイス。
● 認知症の人を支える家族の豊富な体験談。
<目次>
1. 認知症介助士の基本理念
2.高齢社会の理解
3. 認知症の基礎知識
4. 認知症の人への介助
5. 認知症の予防
6.体験談・事例集
7.関連法規および制度
【検定試験対策問題集】
● 60問の問題と解説集
● 具体的なコミュニケーション方法
● 認知症介助士の認定団体が発行する公式問題集です。
● 実際の検定試験と同じ形式の設問なので、傾向の理解と試験対策に最適とのこと。
検定試験にかかる費用は、¥3300
独学で勉強といっても専門のテキストは必要だと個人的には思います。
テキスト代金¥3300
試験にあった方が良い問題集(60問の問題と解説集)
認知症介助士の認定団体が発行している公式問題集です。
問題集の代金¥2200
独学で勉強+試験に臨むなら最安値¥8800で資格が取れることになります。
現在では、自宅でインターネットを使って検定試験を受けられるので便利ですね。
私の場合、独学で合格する自信が全くないので、独学の選択は早々あきらめました。
(´;ω;`)ウゥゥ
【セミナー+検定試験】
残るは、セミナーを受けて取るか、産業能率大学・ユーキャンの通信講座で取るか・・・の2択になりました。
日本ケアフィット共育機構のサイトで確認をしましたが、独学で検定試験を受験または、セミナーを受けてから検定試験に臨むというと下の図の流れになるようです。
【セミナー+検定試験】 【独学+検定試験】
日本ケアフィット共育機構に申し込みをする検定試験は、4通りの受験方法があります。
1. 認知症介助セミナー+検定試験(セミナーだけの受講は不可能)
※セミナー会場にて受験。(東京・仙台・名古屋・岐阜・大阪・福岡)
静岡県民のみ受験可能場所(沼津・静岡・浜松)
費用 セミナー受講料
テキストをお持ちでない方・・・¥19800
テキストをお持ちの方・・・・・¥16500
場所の確認は日本ケアフィット共育機構のサイトにて確認してください。
2. 検定試験のみ・・・日本ケアフィット共育機構(東京・大阪)で受験
※指定日に会場に集合してのマークシート方式(筆記)の試験
費用 検定試験受験料・・・¥3300
注意 定員オーバーの場合、最小催行人数に達しない場合・・・日程の変更をお願いされることがあるので、気をつけてください。
3. 検定試験のみ・・・全国のCBTセンターで受験
※キーボード入力が少なく、選択肢のボタンをマウスでクリックする試験
費用 検定試験受験料・・・¥3300
特記事項 パソコンが苦手な人でも、チャレンジしやすくなっています。
4. 検定試験のみ・・・自宅で受験
※自宅などのパソコンを使って、インターネット経由で受験が可能。
費用 検定試験受験料・・・¥3300
特記事項 出かける必要もなく、好きな時間に受験できます。
【オンラインセミナー】
※ 検定試験は受験できません。
全国どこでもオンラインで認知症介助士セミナーが受講できます。
zoomを利用して実施されるので、パソコンでの参加が推奨されています。
申し込んでから、前営業日までに案内が届きます。
セミナーの概要は以下の通りです。
概要
対象者 どなたでもお申し込みできます。
費用 ¥16500(消費税10%込み)※テキスト代を含む
定員 各回8名
所要時間 4時間(休憩あり)
対面セミナーを受けるには、会場まで出かける必要がありますが、会場の場所が気になります。
近所で受講できれば良いのですが・・・残念ながら、自宅の近くに会場はありませんでした。
オンラインセミナーを受けて、インターネットを使った検定試験を受ければ、外に出かけなくても資格取得は可能ですね。
その際、かかる費用は、オンラインセミナー+検定試験
¥16500+¥3300=¥19800となります。
うまくいけば・・・約¥20000で資格が取れることになります。
4時間のセミナーの受講で理解する自信が・・・
私は、ないなぁ💦
大丈夫かな・・・(。´・ω・)?
【2つの通信講座】
次に認知症介助士の資格が取れる通信講座を開設している『産業能率大学』と『ユーキャン』の講座の比較をしてみたいと思います。
【産業能率大学】
産業能率大学の講座では、専用のテキストがあります。
添削指導2回のうち1回は検定試験。(ユーキャンと同じ)
私が特に気になったのは、別冊の『うちの親、認知症かな』と思ったら読む本・・・。
勉強になりそうです。
グレー状態の認知症の人にとって、認定専門医師による早期発見・介護ガイドブックは1つの指針となりますね。
《添削指導のレポート見本》
添削指導のレポートをみると、達成感を感じますね。
やる気がわいてきます。
【産業能率大学の講座の費用】
費用は安いけど・・・講座の受講期間2か月・在籍期間が4ヶ月。
私には短すぎます。
【申し込み方法】
個人で申し込む場合は、個人受講申し込み受付専用サイトからということでしたが、講座の名前が見当たりません。
⇧
上記のようにサイトは存在するのですけれど・・・申し込みができません。
次のような気になる文章が書いてありました。
⇩
現在申し込みできる講座は65講座。
その中に認知症介助士のコース名はありませんでした。
どうやら、新たに講座に申し込むことはできないようです。
法人のみ認知症介助士の通信講座はありました。
会社で資格を取得するのなら可能です。
(2021年1月現在)
【ユーキャン】
標準学習期間が3か月ということですが、学習開始から6ヶ月は質問、添削などのサポートが受けられます。
受講生用のインターネットサービス「学びオンライン プラス」にて、認知症介助士講座のWebテストが用意されています。
テキストを持ち歩かなくても、知識の定着・理解度のチェックができます。スキマ時間を有効活用できますね。
ユーキャンの『認知症介助士講座』は、試験実施団体である日本ケアフィット共育機構の認定講座です。
ユーキャンの『認知症介助士講座』の添削課題を提出して、最終課題(検定試験)で合格すれば、資格が取得できます。
添削課題・最終課題(検定試験)は好きな時に挑戦可能。
添削課題は、インターネットを使って回答できます。
最終課題(検定試験)は在宅受験でマークシート方式。
30問中24問正解で合格(正答率80%以上)です。
注意:会場受験は、ユーキャンの『認知症介助士講座』のサポート外です。
【ユーキャンの講座の進め方】
わずか3か月間で資格が取れるとのこと。
どんな風に学習を進めていくのか調べました。
● 1か月目 基礎知識からじっくり学習。
認知症の種類や症状、高齢者を取り巻く現状など正しい知識をマスターします。
《テキスト1 知識編で学習》
1. 認知症介助士の基本理念
高齢者が根拠のない偏見や差別意識を持たれることのないように『おもてなしの心と介助技術』を学びます。
2. 高齢社会の理解
現状と未来を正しく把握することで認知症の問題を考えます。
3. 認知症の基礎知識
認知症とは何か?から始まり、認知症の程度・種類・特徴・症状・行動・心理症状を学びます。
4. 認知症介助士・若年性認知症について理解を深めます。
● 2か月目 実践的な介助方法を学びます。
より踏み込んだ実践的な内容になります。
《テキスト2 実践編で学習》
1. 認知症の方への介助
医療による認知症対応。人的な認知症対応。(介助)
2. 認知症の予防に効果のある生活習慣。
3. 関連法規及び制度
認知症介助士の関連法規・制度
4. 体験談・事例集
いろんなシチュエーションの事例を勉強できます。
認知症の方への適切な介助方法をはじめ、認知症の予防方法、少しでも自分らしい生活をおくってもらうための支援方法を学びます。
テキスト1・2を学習したら、添削課題に挑戦。検定試験に向けての総復習をはじめます。
● 3か月目 自宅で検定試験に挑戦。
万が一何らかの事情で3か月を過ぎてしまったとしても大丈夫。
受講開始から6ヶ月は添削・質問など全ての指導サービスを受けられます。
【ユーキャンの認知症介助士講座にかかる費用】
費用は、今までご紹介してきた講座の中で一番高いですが・・・。
分割払いもできるんですね。これなら、無理なく支払いできます。
ユーキャンの認知症介助士講座は、資格を取る目的だけでなく、認知症にならないための予防のアイディアも伝授してもらえる講座です。
2冊の検定試験に対するテキストの他に4冊教材が届きます。
《副教材》
● 認知症予防策アイディア100 (外・室内で気軽に運動・脳トレーニングの実践方法)
● 認知症予防レシピ (日本の四季に合わせた旬の素材を使用したレシピ。
どの食材のどんな成分が認知症予防に期待できるのかという解説付き)
● 認知症予防 手帳作成ナビ (認知症の原因となる生活習慣予防や認知症早期発見につなげるための手帳。いざという時、医師やケアマネージャーに相談する際、役に立ちます。)
● 認知症予防 ポケカロ (自分の適切な摂取カロリーと消費カロリーを手早く把握できる健康管理グッズです。持ち運びに便利な名刺サイズで、主な外食メニューのカロリーや運動の消費カロリーも掲載されています。
【ユーキャンの安心受講サービス】
1.標準学習期間を超えてもしっかりサポート
標準学習期間は3か月ですが、受講開始から6ヶ月までは全ての指導サービスが受けられます。
学習が予定通りに進まない場合でも、フォローが万全なので
あきらめないで続けられます。
面倒な手続きは一切ないので安心して学習できます。
2.学習スケジュール表が届く
教材セットと一緒に、学習スケジュール表が届けられます。
受講開始から学習例や添削課題の予定が盛り込まれているので、ゴールを見据えながら着実に学習が進められます。
3.送料無料
日本全国いずれの地域からの申し込みでも、
送料は全額ユーキャン負担。
4.学費は教材到着後の後払い
教材と一緒に「分割払い」と「一括払い」両方の支払い用紙が届きます。
都合のいい方法で、教材到着後2週間以内に
近くの郵便局かコンビニエンスストアから支払います。
5.返品・交換の保証
受け取り時の教材の落丁・破損については、送料・返送料は
ユーキャン負担にて交換してくれます。
教材が気に入らない場合や都合で受講できなくなった場合は、教材到着後8日以内であれば、返品できます。
キャンセル料は不要。
返送料金のみ自己負担します。
いろいろ調べてきましたが、私はアフターフォローが手厚いユーキャンの講座を受講することに決めました。
認知症にならないための知識も得ることができ、長寿を前向きに考える方法や自分の老いについて考えることの重要性。
認知症という病気との向き合い方。
これからの自分にとっても大切な知識・スキル・予防策・・・丸ごとひっくるめて勉強できることが最高です